この子、マジ無理!
と、正直かんじる子どもっていませんか?
教師も子どもも人間ですから、どうしても相性ってあります。
教師だから全員の子どもに愛情を持ってというのはわかります。
私もそう指導されたことがあります。言われたことがあります。
でも、無理なものは無理なんです。
嫌悪感を感じる時は感じるんです。
そんな時に、私が口にしていた言葉を紹介します。
教師であるプライドを保ちつつ、自分を安定させることができました。
しょせん他人の子
最初に勤めた学校で一番力があった方に言われた言葉です。
聞いた最初は、
いや、そんなのありえんやろ!
教育者はそんなのあかあんやろ!
と思いました。
でも、のちに手のかかる子を担任した時に、この言葉の意味が分かりました。
担任は一生涯その子のそばに入れない。
いつか別れる時が来るいつか別れる時が来る。
一生涯そばにいることができるのは、親のみ。
どれほど担任している時に、心を砕いても、最後は親にかかっている。
だって、しょせん他人の子だから。
当時、極限まで追い詰められたとき、心底そう思いました。
いかに教師とは言えども、自分には自分の家族があります。
どんなに天秤にかけたとしても、自分の子と担任している子では自分の子の方が大切に思ってしまうものです。
大切だから厳しくもなります。
他人の子だと割り切ることで、落ち着いて対応できるようになりました。
しょせん他人の子。
これは決して投げやりな言葉ではなく、自分の限界ラインをしっかり引くための言葉だともいます。
1年だけの契約だもん
これも、先ほどの言葉に通じる部分があります。
教師は基本一年契約です。
最近は1年ごとのクラス替えが増えてきているからです。
教師とはいえ人間です。
どうしても対応できない子どももいます。
プロなのに情けない。
そういう方の言葉は理解できます。
でも、そういう方にぜひ聞きたい。
あなたは耐えられますか?
- 毎日、けられる。
- 毎日、殴られる。
- 毎日、暴言をはかれる。
- 毎日、挑発される。
こんな職場、耐えられますか?
少なくとも私は無理です。
私は職を離れる道を選びましたが、離れることができな方もいるはずです。
私も耐えるしかない年がありました。
そういう時は、4月までの辛抱。1年契約だもん。
といって、耐えました。
教師という職業は、4月で必ずリセットされます。
それが大変な反面、ありがたい面でもあります。
どんなに大変な子どもを対応していても、1年契約です。
担任を希望しないこともできます。
異動を希望することもできます。
願いどおりの希望になるとは限りませんが、4月でひとまずリセットです。
大変な状況の時、4月までの辛抱。1年契約だと思ってください。
この子は人間〇回目の生まれ変わりなんだな
これは島田しんすけさんの本にあった言葉です。
(島田しんすけさんの是非については割愛します。人それぞれの思いがありますから)
学級には様々な子がいます。
感情コントロールが得意な子もいれば未熟な子もいます。
なんでこの子はこんなに困らせるのだろうと思う子もいます。
何も対策をしなければ、教師側も感情に流されて、怒りにまみれてしまいます。
そんな時は、「この子は人間〇回目の生まれ変わりなんだな」と思います。
人間1回目なら、まだ感情コントロールも下手だから、しかたないな。
きっとこれからたくさんのことを学ぶんだな。
がんばれよと、一歩引いて相手ができるようになります。
まとめ
3つの言葉を紹介しました。
- しょせん他人の子
- 1年だけの契約
- この子は人間〇回目の生まれ変わりなんだな
当たり前ですが、これは自分の感情をコントロールする言葉です。
本人に言ってはいけません。そこは教師として、大人としてやってはいけないことだと思います。
感情を上手にコントロールする上で、3つの言葉がきっかけになればうれしいです。
以上、かたつむりでした。
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